LABO長・にしざわのりこ
こどもの頃からの「好きなこと」をいかして生きていきたい!と願い、現在、試行錯誤しながら実践中の毎日です。
少々長くなりますが、こなもんとのこれまでの歴史を振りかえりつつ、自己紹介をさせていただきます。
小麦粉粘土で遊んでいた幼少時代。母が誕生日やクリスマスにショートケーキを作ってくれました。生クリームをなめたり、切れはしをつまみ食いしたり…。スポンジを焼くあの甘いかおりがただよってくると、一瞬であのころのわくわくした気持ちにワープしてしまうから不思議です。
小学生になると、雑誌の付録についていたお菓子づくりの冊子でクッキーやクレープを作ったり。一人でもくもくと作るのもいいけど、友だちと作るのも楽しかったな。中学時代は、アイスボックスクッキーにはまり、市松模様やぐるぐる模様をいかにきれいに作るかに力を注いでいました。マドレーヌを焼いて用務員さんにあげたこともあったなー。高校はあんまり覚えてないぞ(笑)
粉もんには関係ないけど、手芸にはまってカバンとか作ってた。大学はメロンパンやどら焼き作ったりケーキ焼いたり、いろいろやってた。
大学4年。なぜだか全く一般企業で働いている自分がイメージができなくて、わたしは何がやりたいんだろう…と問い続けた結果 「そうだ!子どもの頃から好きで得意だったお菓子の道に進もう。」と一大決心!住んでいた横浜の地からあえて遠くの大阪のあべの製菓専門学校へ。電車で数駅のパン屋に住みこみしつつ、1年間皆勤賞で通いました。その後、赤坂の西洋菓子「しろたえ」に職人として入り、毎日ひたすら大量のカスタードクリームをつくり続けたのでした。
憧れの職業についたはずなのに… あれ …なにかがおかしい。
「わたしがやりたかったことってこれだったっけ…???」
おいしいお菓子を作って、食べた人に喜んでいただく。
趣味でやっていたときは、それが喜びでもありました。
でも、仕事にしてみると、あなたの本当の本当にやりたいことは
そこのところなの?と、否応なしに毎日問われることに。
そして、その軸がしっかりしていないのに、勤まるような世界では
とてもなく…結局1年でその店を去ることに…。
夢破れて…心身ともにボロボロ…
しばらくは家にひきこもっていました。
少し元気になってからも、お菓子づくりに関わる気には
全くならず、コールセンターの仕事につきました。
前は好きなことを仕事にしたから、一生懸命にやりすぎて
辛かったんだ…。だから、もう好きなことを仕事にするのは
やめよう、そんな風に思っていました。
その分、好きなことは趣味でやればいいし…と。
もう少し元気になってからは
家に友だちを呼んで、お菓子やお料理をみんなで作る会をやったり
ホームパーティーのようなことを週末にやってました。
あぁ、人と一緒につくって食べるって楽しいなぁ。
こんなの作れるんだねーって言ってもらえるってうれしいなぁ。
みんなでやると新たな発見があっておもしろいなぁ。
…
そうか。わたしは、お菓子づくりのそんなところが好きだったんだな。
ようやく自分の「好き」のポイントがわかってきたのは
職人の道をあきらめてから、5年くらいたったころでしょうか。
その後、縁あって地域で活動をしていく中で
お互いにできることを持ち寄って場をつくろう!と
友人と2人で「Pick-nick」というグループを立ち上げて
お菓子やお料理をみんなで作って楽しむ会を5年ほど続けてきました。
そんな中で、やっぱり「好きなこと」を仕事にしよう!との思いが
つのり、現在に至ります。
大学4年生のとき思い描いていた道とはちょっと違う。
だけど、それは同じお菓子でも、いろいろな選択肢が
あるってことを知らなかっただけ。
今やっていることを当時のわたしが知ったら
「わたしそれやりたい!」って言うだろうな(笑)
…と、長くなりましたが、これがわたしのこなもんストーリーです。
だいぶ回り道をしましたが、あの時、やりたいことにチャレンジしてみて
今があるので、やってみてよかった!と、心から思います。
そして、これからも「やってみたい」と思うことをどんどんカタチにして
いきたいと思っています。
粉+「なにか」で、新しい世界が生まれるように
これから出会うみなさんと楽しい場がつくれることを
楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
こなもんLABO長
にしざわのりこ
2017年5月